実際にMMD Toolsを使い始める前に、全体の流れをざっと説明します。ここで細かく解説しても頭に入らないと思うので、あくまでもざっと全体を俯瞰(ふかん)で眺めてみるための記事です。
(約 1,900文字の記事です。)
更新履歴
2024/10/10 公開
作業全体の流れ
- お好みのMMDモデルを用意する
- PMXファイルをBlenderにインポートする
- モデルを編集しやすくするための下処理作業(重要)
- 別名で保存(ロールバック用)
- 実際の編集開始!😊
- (ときどき別名で保存)
- 編集完了!😤
- (別名で保存)
- 少しの後処理作業
- PMXファイルをエクスポート
- (PMXエディタで動作確認)
- または直接MMDでモデルを開いて動作確認
モデルを編集しやすくするための下処理作業
実はMMD ToolsでモデルをBlenderに読み込んだだけでははっきり言ってほとんど何も編集できません😭というか編集作業がやりにくいことこの上なし!ですのでインポート後にどんなモデルであっても必ず行なう下処理作業があります。
しかもこの下処理がちゃんとできていないで編集作業を開始すると、あとでとても面倒なことになります。作業がロールバックしてやり直しになることも多々あります。この下処理の必要性は、いくらBlenderの操作に習熟していても意味がなくて、MMD ToolsによるPMXファイルの取り扱いに関する知識がないと「なぜこのモデルはこんなにもヘンテコな構造になっているのか?」が分からないと思います。
BlenderやMayaなどの「他の3DCGツールではあり得ない状態のメッシュ」がBlenderにインポートされます。
下処理が終われば普通のモデリング作業
下処理が終わってしまえばVRChatやVtuber用のモデリング&セットアップ作業とほとんど同じです。モデリングのコツや注意点も共通です。
YouTubeなどでキャラクターモデリングやセットアップの学習を各自で行なってスキルアップして下さい😍
少しの後処理作業
さて、PMXファイルとしてエクスポートする前に、少しだけ後処理作業があります。これは下処理作業に比べればとても簡単で、数カ所クリックするだけでOKです。
ですがこれもBlenderにいくら詳しくても、この後処理作業の必要性を見抜くことは難しいです。というのもこれまたMMD Tools特有の後処理だからです。後処理をしないでPMXファイルにエクスポートすると、主に剛体周りが破綻した謎のモデルが錬成されます😭
たった数カ所のボタン操作ですが、分からないと永遠に抜け出せません。これまでせっかくコツコツ編集したモデルを踊らせることができないのです。
MMDかPMXエディタ上で動作を確認
あとはMMDに直接モデルをインポートするか、あるいはPMXエディタ上でもモーション確認できます。
個人的にはBlenderでセットしたモーフが正しく実装されているかを確認するためにPMXエディタで動作確認をすることが多いですね。
MMDにインポートするよりもPMXファイルをPMXエディタ上で開く方が早い点と、モーフの表示項目の設定の確認などをするためです。ここで設定をBlender側で間違っている場合には再びBlenderのウィンドウに戻って修正します。再びエクスポートとPMXエディタで開き直して再確認。この繰り返しです。
重要なポイントはBlenderで再度PMXをインポートするのではなくて、作業中の.blendファイルを引き続き再編集することです。PMXをBlenderにインポートすると地獄の下処理のやり直しになります。
そしてPMXエディタで確認終了後、いよいよMMD上でダンスさせて最終確認。問題なければ完成です!
各作業工程で色々と細かいノウハウがある
当マガジンでは各工程にある色々なノウハウを解説していきます。Blenderの使い方は各自で学習して下さい。そこに踏み込むと情報量が膨大すぎて永遠にマガジンが完成しません😭。
逆に「いくらBlenderの操作や3DCGモデリングに習熟していたとしても」分り得ない、知り得ないノウハウ、これらについて重点的に解説します。具体的には例えば、
- MMDモデル特有のノウハウ
- MMD Tools特有のノウハウ
- PMXエディタと比較した場合のBlenderでの編集のメリット・デメリット
これらを主に解説していきます。
さて、次からいよいよMMDモデルをインポートして実作業に入っていきます。😊
今回の創作活動は約1時間30分(累積 約3,935時間)
(980回目のブログ更新)